[ リノベーション-014 ]
一宮町の家

リノベーション部門

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この計画のそもそものスタートは、耐震改修のご相談を受けたことでした。東北の地震よりも1年半程前のことでしたので、建主さんの関心は阪神淡路大震災でした。普段は地震の少ない香川県でも当時震度4の揺れを観測しましたので、ひときわ印象深かったようです。

耐震改修として始まった計画ですが、約10年にわたるご自身の介護経験を踏まえて、老後の生活に備えるという観点からもご要望があり、最終的にはバリアフリー化や水廻りの改修、雨漏りへの対応、さらには断熱材の施工のといった住環境の改善まで踏み込むこととなりました。

計画実施に先立つ調査の結果、2階の床が南東側で20ミリほど沈下していることが確認されました。これは南東側の階下に2階を支える柱が無いことが原因でした。そのため、ジャッキアップにより傾斜を解消したのちに2階床面を構成する梁と母屋を構造用合板を用いて一体化し、さらに添梁によって梁の撓みの抑制も図りました。

建具なども新規に製作するものは最小限にとどめ、既存のものを手直しして使用しました。以前からそこにあるものは、やはり風景になじみます。

住まいをを挟んで南北に庭があり、四季折々の風情が楽しめます。庭からLDK+和室を貫くラインが基本的な軸線となりました。
リノベーションですので基本的にプラン的な変更はありません。しかし、引違いのガラス障子を引き込みに改修し、仕切られていたLDKと和室が一体として利用できるように改修しました。このため、夏期の通風が十分確保されることとなり、以前に比べると四季を通じて過ごしやすくなったようです。

建設地
香川県高松市 
敷地環境
高松市郊外
構造
木造在来工法
階数
2階建
敷地面積
108㎡
建築面積
68㎡
延べ床面積
94㎡
工事費
約1000万
家族構成
夫婦
居住者の年齢
70代
設計者名(事務所名)
土居 良助(一級建築士事務所 CAVOK Architects)
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