[ 間取り動線-004 ]
運河と住む家/運河ー住まいー日々の生活を空間的に関係づける

間取りや動線部門

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横浜港に続く運河と北側で接する敷地に建つ釣船店併用の住宅です。運河は、両親から受け継いで、40代はじめの夫妻が日々働く場所。運河-住まい-日々の生活が混然一体となって時間が移ろってゆく、そんなふうに運河と住まいが、空間的に関係づけられた「運河と住む家」を目指して設計しました。

住宅を南北に割り1往復半し半階ずつスキップする階段と廊下。南側(写真右側)に個室群を配し、北側を一旦大壁で仕切り、その壁に床から立ち上る大小の開口を穿ちました。2つの開口を介して(左側に)居間・食堂、その上部の吹抜け、家族室が続き、さらにその先に数艘の釣り船が浮かぶ運河が広がります。

家族が朝夕この階段や廊下を行き来し上下するたびに、2つの開口の左右の壁は視線を断続的に遮り、映画のコマ落としのように、又、立つ位置・高さ・角度の違いによって表情を変えた運河が見え隠れします。さらには、季節・時刻・その日の天候によって、表情を大きく変化させ迫ってきます。

Photo:安川千秋

住宅中央を東西に半階ずつスキップして続く階段や廊下の各個所から、季節・時刻・その日の天候によって様々に表情を変えて、運河が見えてきます。
Photo:野口泰司

夫妻の寝室前の廊下からの写真。
大小2つの開口左右の壁が、階段・廊下を上下し行き来する住人の視線を断続的に遮り、
運河の表情が映画のコマ落しのように少しづつ変化して、見え隠れしながら視界に入ってきます。
Photo:安川千秋

さらに少し廻り込んだ2つの子供室前の廊下から見る開口。左が下階から立ち上る大開口、奥が「室内のバルコニー」を持つ小さな開口。設計時点で中学生と高校生だった女のお子さん達。日々目にする運河の様々に変化する表情は、どんな風に記憶されていくだろうか。
Photo:野口泰司

最上階最西端の洗面室より家族室・居間方向を見下ろす。ご主人は釣り人の為に、早朝起きるとまず(右側に見える)「室内のバルコニー」に立ち(左前方の)運河の表情を確認する、と話します。
ソーラー屋根集熱による1、2階の空気式床暖房(冬季)や夜間放射冷却(夏季)によって熱的にも保証された大空間!
Photo:安川千秋

建設地
神奈川県横浜市 
敷地環境
運河に北面
構造
在来木造 
階数
2階
敷地面積
建築面積
延べ床面積
197.33㎡
工事費
家族構成
夫婦+子供2+両親
居住者の年齢
40代はじめ
設計者名(事務所名)
野口泰司(野口泰司建築工房)

図面

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