[ かたち構造-001 ]
ヴォールト屋根の家

建物のかたちと構造部門

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前面道路から玄関に至るアプローチは、敷地の条件によって様々工夫が必要です。

ここで紹介する事例は狭小道路に面した狭小敷地の住宅です。

敷地が狭いからといって、道路から直進してすぐ正面に玄関ドアがある場合に比べて、道路から敷地内に入った後にくるりと向きを変え壁に沿って玄関ドアに到達する方が気分的にゆとりがでるのです。玄関前にふところができ、小さくとも植栽でもあれば室内に入る前に一息落ち着いた感じが得られることになります。

この住宅の場合、具体的には

  1. L字形の壁で囲われた空間を造る。
  2. 植栽(竹と笹)で奥行感を出す。
  3. 敷地のコーナーに立木を植えて、建物の角を和らげると同時に、敷地の領域を示す。
  4. 狭小道路に接した狭小敷地であるため、道路の幅員までをも敷地に取り込むようなイメージで外壁に角度を付ける。
  5. くるりと方向転換をすることで外部から内部へと意識を変える。

といった工夫をしています。

狭小地でもゆとりのある玄関を創出するには、たとえ短いアプローチであろうとも、玄関前にちょっとした間をつくることがポイントです。小さなスペースでも植栽により適度な緑で木陰を造り、さらに正面外壁の角度に変化を持たせることにより、小さくとも有効な外構を計画することで、解放感がありながら同時に囲まれた安心感のある玄関ができるのです。

この住宅は鉄骨によるヴォールト型の屋根(かまぼこ型)を採用しました。
狭小地でありながら斜線制限の影響を受けずに、天井を高く取ることができることがこの形式の屋根を選んだ理由の一つです。
室内の天井も同じくヴォールト型で、天井の中央にはトップライトがあり、柱を最小限に抑えることが可能で、開放的な空間を演出することができました。
この屋根の形状自体が、この家の個性にもなっています。

建設地
東京 
敷地環境
市街地
構造
鉄骨造
階数
地上2階+半地下
敷地面積
105.43㎡
建築面積
42.09㎡
延べ床面積
84.18㎡
工事費
-
家族構成
-
居住者の年齢
-
設計者名(事務所名)
濱田昭夫(TAC濱田建築設計事務所)

図面

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