[ かたち構造-020 ]
折れ屋根の家

建物のかたちと構造部門

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郊外団地の建売住宅の建替えである。南側には36年の月日を経た豊かな庭、北側には緑と広い空が約束された公園がある。この場所性と、3台の駐車スペース確保がかたちの決定要因となった。

まず駐車スペース確保の為に西に建物を寄せた。これにより、庭が公園側の街並みに顔を出す。更にもう1台を確保する為、建物の一部をくり貫く。

庭の背後には隣戸があり、高さを抑えた大開口とし、床レベルを地面より下げて庭のみに目がいくように風景を切りとる。北側は、公園からの視線を遮りつつ広い眺望を獲得する為地面より高いレベルに大開口を設ける。

これらの窓から望む異なる風景を横断的に享受する為、南北方向に片流れの屋根を架けた。更に屋根を室の性格によって折り、大小の屋根裏部屋のような空間とリズミカルな外観が生まれた。

 

公園を訪れる人々が、この住宅を見て夫妻に声をかける。

特徴的なかたちが、成熟したコミュニティーに新しい風を吹込んだ。

周辺の家と建物の最高高さを合わせつつ、リズミカルに屋根を折った最小限に抑えられたボリューム。照明により、屋根の構造が公園側に浮かび上がる。

建物南側より望む。単一的な団地開発によって、街区を貫通するような36年の歳月を経た庭がある。そこの豊かに育った庭木を、そのまま残して計画している。

大屋根の下に、三層の大小様々な空間が連なっている。北の公園も、南の庭も望むことができる。

2階に設けた書斎。歩行者との視線レベルを変えることでプライバシーを守りつつ、北側の公園の眺望と安定した光を取り込んだ。

建設地
千葉県市原市 
敷地環境
郊外団地
構造
木造
階数
2階
敷地面積
159.6㎡
建築面積
66.3㎡
延べ床面積
79.9㎡
工事費
約2300万円
家族構成
夫婦
居住者の年齢
65歳
設計者名(事務所名)
浦木拓也(日本設計)、浦木美樹子(浦木建築設計事務所)

図面

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