[ かたち構造-019 ]

建物のかたちと構造部門

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玄関と水廻りを既存の親世帯住居と共有しつつ、若夫婦の為に小さな離れを増築する計画。

木質プレハブ形式の既存住宅の北側に残された僅かな空地に建てられるのは建坪で精々2 間×6 間程度。この小さなボリュームにどのような形を与えるべきか。

検討の結果、屋根面に一本だけ斜線(すなわち本作品のタイトル「/」)を引いた形を採用し、既存家屋に寄り添いつつ内部空間も十分に確保した。

施主である若夫婦の奥様は、かつて何度も訪ねた祖父の家の記憶を何かしら継承したいと希望され、それが室内にあらわされた木造の小屋組意匠に結実している。

また、現代材料を用いて新しい屋根の形を試みようと、大量のアスファルトシングルを用い葺き足を短く(重ね代を長く)して、あたかも杮(コケラ)葺きのような風情を狙った。

この家で暮らす若夫婦とお子さんが、「おじいちゃんの家と同じ天井」に優しく包まれながら健康で心豊かな生活を営まれることを願ってやまない。

(写真:小野吉彦)

与えられたボリュームの屋根に一本だけ斜線(/)を引いて出来る、寄棟屋根の一部を切り取った形

道路側外観。既存建物は住宅メーカーによる木質プレハブ。あくまでも離れとして、主屋に対して控えめなボリュームとしている。

天井詳細。生地のままあらわされた小屋組と薩摩葦(サツマヨシ)天井

屋根詳細。アスファルトシングルの葺き足を短くし、杮(コケラ)葺き風としている。

建設地
神奈川県 
敷地環境
第一種低層住居専用地域
構造
木造
階数
2階
敷地面積
建築面積
延べ床面積
工事費
家族構成
夫婦+子供2人
居住者の年齢
20代
設計者名(事務所名)
山本成一郎
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