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二子玉川の家
多摩川を臨む、眺めの良い家
多摩川の河川敷に面した住宅です。必要な床面積を確保するためと、恵まれた景観を活かすために3 階建てとしています。
堤防の高さは2階の床よりも高く、上からの視線に対してプライバシーを守る必要がありました。そこで2階には寝室を配し、各部屋毎の小窓でプライバシーのコントロールを容易にしています。一方3階は高めのフェンスで囲われたテラスを緩衝帯とすることで、リビングダイニングと浴室を開放感あふれる空間とすることが出来ました。テラスからは遠く対岸まで見渡せる広々とした景観が広がります。
1階は将来のカフェスペースとして計画されていて、現在は子供達が工作や遊びに自由に使えるオープンスペースとなっています。
風致地区の規制や高さ制限などが厳しく難しい敷地でしたが、敷地環境を全て使い尽くそうという建て主の情熱と、ユニークな提案も前向きに受け止めてくれる柔軟さ、そして建てるプロセスを楽しみたいという大らかな気持ちに支えられてこの住宅は完成しました。建て主はこの土地を見つけるのに5 年の歳月をかけたそうです。その思いに少しは応えることが出来たのではないかと思っています。
河川敷を見渡す3 階にリビングダイニングを配し、開放的なテラスへと開いています。
限られた面積の中、広がりを高さと開放感に求めたリビングです。
1 階 : 16.40 坪 〈家族構成〉
2 階 : 16.40 坪 大人 2人
3 階 : 12.00 坪 子供 3人
延べ : 44.80 坪
- 2012.10.19
- 建築家:other