家づくりレポート »

時を重ねる家3@杉並区

時を重ねる家3@杉並区_安井 正東京の住宅地とは思えない花鳥風月を身近に感じるLDK。

 建て主のNさんは、住み慣れた杉並区で土地を探し、「隣が幼稚園の園庭」という土地と出会いました。歴史のある幼稚園ゆえ、園庭には桜やモミジが豊かに枝を伸ばしています。
 普段から私は、周辺環境の緑、四季の変化、花鳥風月といった自然の営みを身近に感じながら暮らせる家をつくりたいと思っていますが、この土地では素直にその思いを生かすことができました。キッチンの窓からは桜の気が手に取るように見え、リビングはもちろん、その延長で一体的に使える広々したデッキテラスも、正面に園庭の緑を望みます。
 共働きで子育て中のご夫婦ゆえ、洗濯、物干しといった家事動線をスムーズにするために、じっくりと話し合いを重ねプランを検討しました。洗面所に面した物干しテラス、畳室に隣接した納戸には家族の衣類が集結して収納されるなど、回遊動線でストレスなく体が動かせる工夫が織り込まれています。
 素材にもこだわりました。漆喰の壁、実家の裏山で育っていた杉の木を伐採して柱や壁に使いました。また、古いものがお好きな建て主さんゆえ、古建具や古材をデザインに取り入れて、新しい家なんだけれども、どこか懐かしさのあるほっこりした居心地の家ができました。

時を重ねる家3@杉並区_安井 正古建具を組み込んだ玄関。漆喰や焼杉の壁と相俟って、古さと新しさの混在した景色が生まれました。

1 階 :25.04 坪     〈家族構成〉
2 階 :21.69 坪      大人 2人
延べ :46.73 坪      子供 2人