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陶房を持つ家

「木の家の本」の取材に立ち会う為1月半振りに、植栽を担当した娘と「陶房を持つ家」を訪ねました。
 K夫妻が、社会人となってからずーっと住んでいた名古屋から、第二の人生を楽しむ為に、3月初め本当に久し振りに生まれ故郷のこの大磯の新居に引っ越されました。
 それから春が半分ほど経過する間にすっかり、そして見事なほどに庭の緑は勢いづいていて、私達は思わず歓声をあげました!ご夫妻への挨拶もそこそこに、午後の取材記者の到着を待つ午前中、夢中になって、写真を撮らせて頂きました。
 最高高さ4.5mの勾配天井を持つ19.5畳ほどの居間・食堂にも、木漏れ日に浮かびあがった薄緑の木々の葉のシルエットが窓を覆い隠すばかりに迫ってきます。居間の右側に続き南面する10畳程の寝室の畳ベッドの枕元にもこの緑はチャーンと顔を出していました!
 西側に続くご主人のお兄さんの畑で育ったピカピカの野菜、奥様のお父さんが届けてくれるはちきれるような自然の恵みを素材にして、奥様が腕を振るったお昼を頂きながら「こんなにも緑を見つめる時間が多くなるとは思ってもいなかった!」と、なんだかとても嬉しくなる言葉をご主人から聞きました。
 写真をお見せできずとても残念ですが、これらの居間・食堂や寝室のある母屋、そこから北側に続く渡り廊下状の小さなギャラリー、そしてこの家のなかで重要な位置を占める「陶房」それらに3方から囲まれた2間×4間ほどの中庭が有ります。数株の木々の足元には絵付けの為のスケッチの題材にと夫妻が集められる山野草が植えられます。
 「本当に落ち着いてロクロがまわせる!中庭に迷い込んできた蝶が畑の方から流れ込んでくる気流に乗って上下に漂い、そのうちスーッと浮かび上がって消えていくんです。」
凄い描写ですね。

陶房を持つ家_居間・食堂

居間・食堂より庭方向を見る。木漏れ日に浮かび上がる木々の葉のシルエット、雲海のように浮かぶ何本もの梁の広がり、これを垂直に突き抜けてロフトに至るオブジェのような階段のシルエット。

陶房を持つ家 _外観

3月末の引越からわずか1と月半、一気に雑木の庭の緑が勢いづいた南庭。この緑が、夏に向かう寝室(左側)、居間・食堂(右側)への陽射を和らげている。